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2017年8月22日火曜日

装苑 2016年9月号「乃木坂46・欅坂46の衣装デザイン」

装苑 2016年9月号 特集「そのすべては、誰かのために コスチューム。乃木坂46・欅坂46の衣装デザイン」を発売の約1年後の今になってやっと手に入れた。
坂道オタのほとんどが昨年の夏に買ったかと思われる。自分は古本で100円でゲット。

乃木坂と欅坂の衣装を手掛ける人は天才だと思っていた。自分は今のところ乃木坂欅坂以外のグループアイドルにはハマっていないが、他のアイドルグループもこの衣装だったら興味を持ってしまうかもしれない。この衣装だけで「なんかすごい」って感じてしまうものがきっとある。

平手と飛鳥、万理華と飛鳥と若月、松村と西野と生駒、土生と志田、Wワタナベと平手と鈴本がこれまでの衣装を来て街角に溶け込むように居る写真が5枚ある。
衣装デザインを担当する尾内貴美香氏、市野沢祐大+BODYSONG.が衣装コンセプトと製作について語っているので、そちらに感心のあるオタには必携の1冊。自分は表紙で平手が来ている衣装が好き。

なんと欅坂のデザイナーは運営から「本当の軍服らしくしてはどうか」と依頼を受けていた!?
尾内氏「秋元さんや今野さんは、体のラインを強調しない衣装を着る乃木坂とは差別化したいのだろう、とも思った」
あと、肩章をエポーレットということも学んだw

乃木欅メンバーがこれまでの衣装への感想を語っているページも必見。

あと、乃木欅とは関係ないが、YUIオタにとってはおなじみのスタイリスト伊達めぐみBABYMETALの衣装も手掛けていた!って、初めて知った。

PS. 最近の平手友梨奈さんが不安定でとても心配だ。体調不良がメンタルにも悪い影響を与えているようだ。誰か、平手を助けてやってほしい。

2017年8月21日月曜日

アガサ・クリスティー「複数の時計」(1963)

アガサ・クリスティーの「複数の時計」(THE CLOCKS, 1963)を読む。
橋本福夫訳の1976年ハヤカワ文庫版の1994年第36刷。108円で購入。

自分、高1ぐらいのとき学校の図書館にあったアガサ・クリスティのハヤカワ文庫のこのシリーズで何冊か読んだ。当時の自分はこのイラスト表紙にワクワクした。
最近になってそれ以来でクリスティを読み始めた。以前の自分には意味がわからなかったことが今なら少しは理解できるかもしれない。

この作品の主人公・コリン・ラムくんは英国の諜報機関員で海洋生物学者。1963年の作品ということで東西冷戦真っ最中であることを頭に入れて読む。古本屋の奥へと進むと上司のいる部屋があるとかおしゃれ。

住宅地の真ん中で、死体を発見し取り乱しながら家から飛び出してきた速記タイピスト娘と出会う。

盲人の老婦人の家で発見された身元不明の中年男性の刺殺体、仕事だとおびき出されたタイピストが死体の第一発見者。コリンと刑事が周辺の家を聴きこみ開始。

半分ほど読んでようやくポアロ探偵登場。安楽椅子探偵どころか特養老人ホーム探偵?ってぐらいにポアロも老いた。友人であるコリンくんに聞き込み捜査のしかたをアドバイス。この作品ではポアロが他のミステリー作品を評論する場面が出てくる。

老いてもポアロはスーパー名探偵。話を聴くだけで誰も想像できない犯人を指摘する。ポアロはびっくりするほど出番がない。最後だけで決定的な仕事をする。

タイトルから複雑なアリバイ崩しかと想像していたのだがまったく違った。
現場にあったすべて1時間ほど進んだ4時13分を指す複数の置時計の意味!? 
こいつがあんまり意味なくて笑った。てか、タイトルが全然合ってないw

犯人は意外だが、コイツは十分怪しいとは思っていた。クリスティ女史の強引なチカラワザの度合いがすぎる気もする。読者は「あぁ、そう…」とテンション下がるかもしれない。書評でイマイチと判断下してる人の多くは真相に納得できていない?

終わり方はおしゃれ。あんまり説明してもくどくなるし。

これ、Amazonとかのレビューで低評価だったので心配していた。だが、杞憂だった。読んでる途中も面白かったし、最後まで読んでみて十分な満足感があった。

クリスティの他の作品を何冊か読んでいる人には十分にオススメできる。クリスティはカーやエラリーよりも話がわかりやすい。筆致にあまり無駄がない。評価の高くないこいつでも満足できたということは、クリスティは自分に合っていそうだ。今後どんどん読んでいく。

2017年8月20日日曜日

長澤まさみ「桃井かおりに叱られた話」

8月18日にZIP!で、「長澤まさみ(30)なぜ次々と新しい事に挑戦するのか?」というインタビューとこれまでを振り返る特集が放送された。なんと8分におよぶ長尺。

「今だから言える新人時代」という話題で
「やる気がなく見えたのか、その場にいた女優さんに『やめてもいいのよ』と言われた」
と言っていた。

ここでまさみが言ってる「その場にいた女優さん」とは、桃井かおりのことだと即答できた人は、まさみオタだと認定していいw
長澤まさみは2006年の映画「ラフ」公開に合わせて、日本テレビ月曜深夜のトークバラエティ「さしのみ」に出演したことがある。長澤まさみは当時19歳。

11年ぶりに見返して、まさみは注目すべきことを語っていたので、長澤まさみ学発展のためにまとめる。

この「さしのみ」という番組は、みのもんたが「大人の見る番組がない」という不満から企画が始まり、毎回ゲストとふたりだけで酒を飲みながらの対談するという趣旨の番組だった。
この番組は2006年の4月から9月まで全25回放送されたのだが、第1回のゲストが田中真紀子に始まり、和田アキ子、東儀秀樹、朝青龍、千住真理子、安藤忠雄、松本幸四郎、古舘伊知郎、美輪明宏、渡哲也、黒木瞳、寺島しのぶ、宮本亜門、桃井かおり、石原慎太郎といった大物ゲストたちの中、第20回に長澤まさみが登場。

はっきり言ってまさみだけ完全に浮いている。みのさんがまさみを番組にふさわしいゲストと判断したっぽい。
唯一の未成年まさみにはカクテル風ソフトドリンクが出された。
2006年夏のことなので、長澤まさみはまだラジオのレギュラーパーソナリティーを開始していない。世代のまったく異なる大御所(みのさんと43歳差)との対談はまさみにとって緊張とストレスだっただろうと思う。みのさんもまさみにかなり気を遣っていた印象。

「寝る時間ないんじゃないの?」「ありますね。」といった差しさわりのないトークから始まったのだが、
みの「今、月給制?いくらもらってる?」
まさみ「月給制だと思います」
みの「銀行振り込み?」
まさみ「…(笑)。たぶん」
の質問に困りまくるまさみ。ひたすら笑ってごまかす。
まさみはみののおじさんジョークに困惑しっぱなし。こういうときはただ笑ってるしかない。それがまさみの処世術。
これまでの映画出演作を振り返ってトーク。ここが最大の注目ポイント。みのさんは「桃井かおりさんて、怖くなかった?」と話を振った。まさみはこう答えた。
まさみ「こうやって(体を)さわってた撮影の時に、私がぼーっとしててやる気がなく見えたのかもしれないんですけど、『ここは(この世界は嫌なら)別にやめてもいいのよ』(モノマネ風に)みたいなことを言われました(笑)」
しかも桃井のモノマネを2回かぶせるw「でもすごくすてきな女優さん」とフォローも忘れないw まさみはえらい。あくまで話を振ったのはみのさんだ。
まさみは桃井かおりとは「クロスファイア」「秘密」で2度、かなり濃密な役で共演している。桃井にはまさみが大手事務所のオーディション上がりのやる気のない子に見えていたんだろう。桃井にしたら、まさか5年後に日本アカデミー最優秀助演女優賞を貰って、10年以上もトップでいることは想像すらできなかったに違いない。
みの「セカチューのキスはビニール越しでもドキドキする?」
まさみ「しましたね」
みの「タッチはダイレクトでしょ?」
まさみ「あはは」
みの「性格キツイほうなんじゃない?」
まさみ「あー、がんこです。」
「一番やりたいことは映画の仕事。今は大きい映画に出させてもらってるけど、低予算で手作り感のある小さい映画に出たい」

「オフは家で過ごしてることが多い」
「お買い物なんて一人で行けないでしょ??」
「いや、ぜんぜん1人で行ってます」「街に溶け込んでます」
といったようなトークが続く。
「料理は炒め物が多い。食材は1円でも安いものを買います(笑)安いものを買うほうがお買い物上手な気がして」
料理が好きなまさみへ、みのさんから圧力鍋のプレゼント
「圧力鍋なんて持ってないです」

(実はこのイタリア製圧力鍋だが、2010年に長澤まさみのラジオ番組にゲスト出演した市川由衣が料理トークで「圧力鍋いいよ~」という話をしたとき、まさみは「圧力鍋持ってるけどぜんぜん使ってない」って話をしてたww 細かい部分が洗いづらいと言い訳してたw)
「19歳ならボーイフレンドほしくない?」
「ほしいですね。でも、お仕事が楽しいんで。若い時は頑張り時だなってw 一緒に支えてくれるスタッフさんたちがいる」「でも、電撃的に結婚するのも悪くないw」

「やってみたい仕事は?」
「みのさんと一緒にお芝居やりたいです。」 と笑いながらお世辞も言えるのがまさみのすごいところ。
みの「赤い糸シリーズみたいのやりたいね。」
「初めて好きになった芸能人は中井貴一」
まじか。それ、完全に忘れていた情報だ。

「大人っていくつぐらいから大人だと思う?」
「50ぐらい。」
これは以前からまさみがずっと言っている。まさみにとっては30代40代はまだ未熟。
最後に映画ラフについて話題が出た。
みの「水着が似合いそうだね」
まさみ「すごいハイレグだったんです。ものすごい」
まさみは触れなくてもいいハイレグ水着の件について自ら話題を持っていくサービスぶり?w みのさん口をあんぐり。

PS. ZIP!の特集によれば、まさみはミュージカル「キャバレー」のために1年前から歌の練習をしていたという。今もきっと、まさみすとたちを驚かせる何かが進行中なのかもしれない。

2017年8月19日土曜日

ケトル 2015年10月号「松本清張が大好き!」

ケトル 2015年10月号 特集「松本清張が大好き!」を今になって手に入れた。100円でゲット。
松本清張大好きを公言しているみうらじゅん氏が独自の清張論を展開する、これから松本清張を読む人にもピッタリなオススメガイド本。

こんな松本清張ガイドムックは「太陽」とかでもあるのだが、自分はこれが初めて。自分も松本清張をもっとも尊敬している作家としている以上、こういった作品ガイドにも目を通しておきたい。

聖地巡礼までしてしまう清張オタみうらじゅん、「清張は推理小説家ではない。人間の業を描いたホラー作家」「清張文学とはボブ・ディランの歌であり、仏教書である」「普通の人間が調子に乗ると陥る『清張スイッチ』がある」などのオタ名言を残す。

とくに「ゼロの焦点」において、「人間はうしろめたいことがあるときほど、真実をほのめかす余計なひと言を口にしてしまうんですよ。僕はそれを『うしろメタファー』と呼んでいる」という指摘には「ああ、なるほど」と思った。人から何かを聴きだすときの方法のひとつだなって。

日本には偉くなったと調子に乗って愛人囲ったり不倫したりする悪しき伝統がある。ひたすらエリートや一般サラリーマンが出張を口実に愛人と会う。そんな清張作品の型の分類とか面白かった。

とくに「グッドクリフ(良い崖)の近くには温泉がある」という指摘には鋭い日本文化論を感じた。昔は愛人と逢瀬を重ねる場所は温泉宿だった。その近くに地獄へ通じる崖がある。欲望の果てに地獄があるという戒め。「わしは見とるぞ」という清張さんがそこにいる。
2時間ドラマの最後が崖での告白なのは、松本清張の「ゼロの焦点」が作った型。

しばらく中断してた松本清張読破に、このガイドを片手に再び挑戦したい。

2017年8月18日金曜日

渡辺梨加のチーズナン

昨年秋、欅坂46の渡辺梨加の地元・東海村を巡ってみた。(そのときの記事はこちら
そのときは出身高校がわからなかったのだが、2017年になって新たな事実が判明していた。

なんとmixiに本人のアカウントがあったことが判明してしまったらしいw
プリクラ写真の制服から高校も判明してしまったらしい。
ええっ?!mixiだと?それは意外な場所すぎて盲点だった。水戸の高校まで通ってたのかよ!

本人がパスワードを忘れてしまったために今年まで放置されてたとか?
現在は消去されているらしいので、sonyさんがmixiにたのんでアカウントを消してもらったとか?
圧倒的に可愛かった梨加さんには友人たちからの崇拝賛美コメントが多いw
オタの間では「高校時代の梨加さんは天然じゃなかった疑惑」「ギャル疑惑」とかに関心が高かったらしいけど、自分の感心はそこじゃない。
前回の東海村巡礼でまったく手がかりがなかった高校が判明したことで、「チーズナン」についても新たな手掛かりが手に入ったことだ。
そして、BRODY 8月号「欅坂46大特集」に渡辺梨加インタビューが掲載された。
このインタビューが異常w インタビュアーが何か言うたびに梨加さんは「フフフフフ」と応えてる!w たぶん実際の梨加さんは「ンフフッ♥」って言ってると思う。「痩せられない」ことが悩みなんだそうだが、最近の梨加さんは細くなってさらに美しくなってると思う。

一部のみ引用する
(部活動はやっていたんでしたっけ?)
やってないです。
(じゃあ学校が終わったらお友達とどこかに遊びに行って。)
そうですね。
(どんなところに行ってました?)
インドカレー屋さんが学校の近くにあって……そこによく行ってました。
(普通にカレーを食べに行くんですか?)
チーズナンがおいしいんですよ。
(やはりパンがからんでくるんですねw)
フフフフフ……同じ高校のコはみんなそのお店にいってましたね。
というわけで、猪苗代湖畔での野外音楽イベント帰りついでに、水戸市内の常磐大高校周辺でインドカレーの店を捜索。
事前の調査でいくつか候補があったのだが、地元民がチーズナンについてネット上で発言している評判の店となると、I-N Kitchen(アイエヌキッチン)に絞り込めるのではないか?

高校の正門からやや遠いかとも思ったのだが、生徒たちしか知らない裏門とか抜け道とか通れば十分に近いかもしれない。お腹が空きがち食べ盛り女子高生ならわざわざ寄り道する可能性は十分にある。

梨加さんは「インドカレー屋さん」と呼んでいるが、実際はインド・ネパール料理店なことも気がかりだ。行ってみると店内にネパール要素も多かった。
だが、「インド料理」とだけ書いてある。梨加さんの記憶からネパールの部分が消去されているとも考えられる。
もちろん現時点では蓋然性が高いという仮説にすぎない。見当違いの場所かもしれない。だが、この店はチーズナンを推しているし、水戸の人々にとってもこの店のチーズナンは評判の美味しさと言えそうだ。
テイクアウトもできると看板に書いてあったので、チーズナンとカレーをテイクアウトして帰った。
帰りに梨加さんの通っていた短大の前も通りかかって見てきた。梨加さんが学生時代に何を学んでいたのかは依然不明。栄養士か保育士の資格の取れる学科もあるが、そういう話は聞いてない。となるとキャリア教養科かな?
水戸からはるばる家まで持ち帰ったチーズナンとマトンのカレー。さすが地元で評判なだけあって大変に美味しかったです。

2017年8月17日木曜日

オリエント急行殺人事件(1974)

シドニー・ルメット監督による「オリエント急行殺人事件」(1974 英国)は以前に少し見たこともあったのだが、今回初めてちゃんと見てみた。
これ、もっと昔の映画だと思っていた。1974年ってことは「犬神家の一族」の2年前につくられてた。

この映画が作られた当時は超オールスターキャストだったらしい。自分が一目見てわかった俳優は「サイコ」のアンソニー・パーキンス。あ、鉄道会社の重役の人も「サイコ」に出てた探偵だ。

イングリッド・バーグマンはしばらくわからなかった。地味なスウェーデン人役。そしてショーン・コネリーはショーン・コネリー。尊大な軍人役。

だいぶ原作と違う箇所があるなって思った。128分の映画にするためにはいろいろと細部を作り替えないといけない。

あと、登場人物全員声が大きいって感じたw ヨーロッパ各国の人々が集まった場所ではみんな声もデカくなるのかな。西洋の言語は強弱が重要だからかな。

とくにアルバート・フィニーのエルキュール・ポアロの声がデカいw まるでヒトラーw
自分のイメージしていたポアロとはちょっと違ってた。

原作だと吐く息が白いほどに凍える寒さが印象的だったのだが、この映画はそれを感じなかった。

この映画は公開当時大ヒットして名作扱いだそうだが、自分からすると原作のほうがはるかに深みがあって面白い。

2017年8月16日水曜日

藤原さくら2017「PLAY」中野サンプラザ公演をWOWOWさんが放送

7月22日の藤原さくらワンマンツアー「PLAY」ファイナルの中野サンプラザ公演を早くもWOWOWさんが8月12日に放送。
アミューズさん所属アーティストは積極的にライブを放送してるな。

和声ノラ・ジョーンズの藤原さくら、昨年はドラマに主演するなどの展開を見せて今年は中野サンプラザ公演にまで到達。クラシックギターに必殺の流し目というスタイルもすっかりおなじみ。
女性ソロアーティストで中野サンプラザ公演はなかなか大変。俺の新山詩織はまだまだムリかもしれん…。

ハイセンスな楽曲と歌唱。客はほとんどホールの座席に座ったまま。画としてはそれほど盛り上がって見えないw
MCも控え目。それほど面白いことを言うわけでもない。

当日のセットリストからアンコールをのぞく本編15曲がON AIR
01.Someday
02.SPECIAL DAY
03.Walking on the clouds
04.play with me (Acoustic ver.)
05.1995 (Acoustic ver.)
06.赤
07.My Way
08.好きよ 好きよ 好きよ
09.sakura
10.play sick
11.はんぶんこ
12.春の歌 (スピッツ)
13.BABY
14.Soup
15.You and I
アンコール
01.Ellie
02.Necklace
03.「かわいい」

2017年8月15日火曜日

吉村昭「大本営が震えた日」(1968)

吉村昭「大本営が震えた日」を手に入れた。自分が手に入れたものは昭和56年版新潮文庫の平成7年33刷。108円でゲット。

これ、自分が15歳の時に読んだ。今回読み返してみてほとんど覚えていなかった。ということは、当時の自分はほとんど理解できていなかったということだろうな。

対米交渉が決裂し、大本営は米英蘭を相手に12月8日開戦を決定していた時期、昭和16年12月1日に上海から台北を経由し広東へ向かっていた中華航空機が、国民党重慶政府支配下の山中に墜落。

この機に搭乗していた支那派遣軍総司令部杉坂少佐が携帯している香港作戦命令書が、もしも重慶政府の手に渡り、英米に知らされたら真珠湾奇襲攻撃もマレー上陸もぜんぶパーになるかも…とあわてふためく大本営の12月8日開戦前1週間のドキュメント。

軍というものは非情なもので、「できれば海に墜ちていてくれ」と願うありさま。
飛行機事故自体が悲惨なものだが、命令書や暗号表が敵の手に渡るのを防ぐために、墜落現場を爆撃。書類の隠滅を図る。
もちろん民間人を含む事故の生存者などの命よりも機密情報が大切。半径数キロの生物をすべて抹殺にかかる。

国民党の支那兵から逃れないといけないし、日本軍の爆撃からも逃げないといけない。爆撃される意味のわからない宮原中尉の命からがらの逃避行。
そして、もうひとつの目線。奇跡的に生き残った杉坂少佐と第25軍暗号班の久野曹長の逃避行が前半で描かれる。このへん、まるで映画みたいにめちゃスリリング。

吉村氏は宮原・久野両氏に直接会って取材。埋もれかけてた事実を掘り起こした大変な労作。だが、この顛末記はこの本の3分の1。

真ん中3分の1はマレー上陸作戦。この本を読むまで、マレー半島上陸のためにタイ領内を平和裏に進駐するために、タイ首脳らとのギリギリの交渉が進んでいたとはまったく知らなかった。上陸時に日本軍とタイ軍、タイ警察と衝突と小競り合いを起こしていた。仏印の日本軍、ビルマ・マレーの英国軍の狭間で、完全中立と独立国の気概を見せたタイ国には感服。

最後の3分の1は、12日間のハワイ奇襲作戦部隊の極秘の移動。マレー上陸作戦も大量の兵員と物資の輸送船団が敵に見つからずに実行できるわけがない。大本営がヒヤヒヤする事態が頻発!

太平洋戦争がどうやって始まったのか?陸海軍が時間をかけて練り上げた作戦計画を、多くの人々が何も知らされないまま、一人一人が歯車のごとく職務を果たして実行された1週間に驚かされる本。広くオススメする。

吉村氏の「戦艦武蔵」と合わせて読むと、軍は作戦の目的地すら直前まで兵士と下士官、将校にすら何も教えてくれない組織だということがよくわかる。

2017年8月14日月曜日

高月彩良「ジョーカーゲーム」(2012)

高月彩良の美貌に見合った役ってなかなかない。見たいような作品が全然ない。しょうがない、高月が2012年に出演した「ジョーカーゲーム」を見る。たぶん「都市伝説の女2」の1年ぐらい前の仕事。

これ、評判も散々で地雷だと思っていた。見た。その通りだった。大人が見るような内容がない。ストーリーのクオリティがかなり低い。見ていてイライラする。
「人狼」もおなじだったけど、こんなC級パニックホラーに駆り出される10代の若手女優とアイドルたちが気の毒。でも仕事がないよりはまし。
AKBの北原里英が主演なのだが、自分はこの人を「マジすか学園」でしか見たことがない。

日本の子供の学力が最低になったことを憂い、社会の厳しさを学習させるための教育プログラムと称して子供たちに殺し合いゲームをやらせる「バトルロワイヤル」型パニックサスペンスホラーをねらった作品だと思う。あんまり集中して見なかった。ちゃんと見るまでもない。
だいたい高校って義務教育じゃないし。強制参加合宿でゲームを放棄すると殺されるとかまるでイスラム国。
担任の先生が古舘寛治。「バトルロワイヤル」におけるビートたけしと同じ役。クソ大人。淡々とすっごく薄っぺらいことしか言わないリアルな高校の先生。この映画に登場する運営側の大人たちがみんなダルそ~に業務こなしてます感を出す。

どうせなら「ババ抜き」とかどうでもいいゲームでなく、麻雀とか将棋とかをする高月が見たかった。
高月が見れるということ以外に良い点のない映像作品なのだが、ラストは少しだけスカッとする。大人たちにお返しに罰を与える。

高月彩良の10代が売れないB級アイドルとC級ドラマの脇役だけで終わろうとしているのが本当に気の毒。もっと売れていい。
日本も終戦後、子供たちを戦場に送った教師たちを子供たちが血祭りにすればよかったのにって思う。

2017年8月13日日曜日

本田翼 ダ・ヴィンチ2016年10月号

ダ・ヴィンチ2016年10月号を手に入れた。本田翼が「少女」公開時期に山本美月とダブルで表紙を飾った号。今になって100円でゲット。

この表紙の本田翼が史上空前に美しいと思う。すっかりカワイイ少女成分が抜け落ちて、西洋女性モデルだけが醸し出すような美成分が表面に色づき始めた。

ふたりの対談が2ページ掲載されているのだが、映画撮影の話と本の話のみに終始。とくに引用したい箇所もない。

本田が「ドリフターズ」というマンガ、山本が小川未明「赤い蝋燭と人魚」の絵本をオススメ本にあげている。本田は「赤い蝋燭と人魚」をまったく知らなかったっぽい…。
ちなみに山本はアニオタ、本田は少年マンガオタ。それほど話が合うとも思えない。
PS. 現在TBSで放送中の「わにとかげぎす」の本田翼が良い。可愛かっただけの子が、ちゃんと美人モデル女優に育ってるって感じた。
この本田翼が美しすぎる。なんか、若いころのパティ・スミスにも似てきたなw 本田は意外に面長。
夏はショートパンツの女の子が世界を支配してると思う。ばっさーのナマ脚が強調されてるカメラワークも必見。
モデル女優はストイックに細いカラダと色の白さをキープしてる。きっと人知れず努力してるんだろうと思う。
「午前三時の無法地帯」以来の本田にピッタリな役どころだと思った。美しい挙動不審変態女っていいなw ブツブツ独り言を言うの、リアルにばっさーじゃん。
このヒロインがなぜかときどきパンツを見せている。え、なんで?女の子って気を抜いてくつろいでるときはボタンはずしてジッパーを下してるものなの?
このパンツがリアルに普段穿きっぽいw 本田翼のヘソもなかなか見れる機会がないので、ばっさーオタは目の離せないドラマになっている。

2017年8月12日土曜日

W.アイリッシュ「暁の死線」(1944)

ウィリアム・アイリッシュ(William Irish 1903 - 1968)の「暁の死線」(DEADLINE AT DAWN, 1944)の稲葉明雄訳1969年創元推理文庫版の1976年第9刷がそこにあったのでカゴに入れた。
ウィリアム・アイリッシュの本を初めて読むのだが、アイリッシュはコーネル・ウーリッチと同一人物だったって初めて知った。

以前仕事で工事を請け負って勝手知ったる屋敷に侵入し現金を盗んだ電気工の男、きっと夜が明けるとバレて警察に追われる…と後悔。あてどなくさまよい歩いて深夜のダンスホールへ。男とダンスをして歩合をもらう職業ダンサーの女と出会う。

この前3分の1を占める男女の打ち明け話シーンに至るまでのアイリッシュの筆致と会話がとてつもなくハイセンスでおしゃれ。
この二人、若者の心を蝕む大都会ニューヨークでたまたま出会ったのに、出身地がまったく同じ!で意気投合。
男はぼんやり愚鈍な印象だが、女が5年の殺伐ニューヨーク生活で心を病みまくり、スレまくり。上京なんてするもんじゃない。

男は女の説得で屋敷に現金を返しに忍び込むと、そこに死体!w さらにピンチな状況。
ヤバイ、このままだと朝になるとバレて容疑者にされてしまう!→夜明けまでに自分たちで犯人を見つけて解決するしかない!と、深夜のニューヨークの街を捜索。この発想が今の日本人からするとちょっと想像しにくいw 

ニューヨークは1940年代から眠らない街だった!多くの人々が2時3時4時に起きていて酒場も薬局も開いている。へぇ、と驚く。

非論理的な当てずっぽうで遺体と部屋を調べ犯人像をプロファイル。怪しいとにらんだヤツを付け回すのだが、これがもう読んでいて明らかな無駄足捜査の無駄シーン。この描写がとても長い。なんかコメディーっぽい展開。

都合のいい展開にやや疑問を持ちながら読んでいるとやがて事件解決。そしてふたりは故郷へ帰るバスにギリギリ飛び乗る。冒頭からわずか5時間ほどのストーリー。一気に読み終わる。

これは推理小説とはいえない。期待していたほどのサスペンススリラー感もない。ちょっとした一夜のファンタジー的ドラマ。正直、自分としてはそれほど気に入ってもいない。

2017年8月11日金曜日

家入レオ「Shine」初回盤を手に入れた

2012年5月16日リリースの家入レオ「Shine」初回盤(ビクターエンタテインメント)を今になって手に入れた。200円でそこにあったから。

通常盤は持っている。今回の目当てはDisc2に収録されたライブ映像。
なんとデビュー前の201年12月23日に出演した国立代々木競技場で3日間開催された音楽イベント「MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE 2011」のときの映像。これ、自分はまだ見たことなかった。

楽屋にもカメラが潜入。家入は17歳の時から目をぱっちり相手を凝視。大人たちを恐れずとてもハキハキ対応してる。明るくて面白くて頭の良い印象。これでどうして日出高校の教室では独りぼっちだったんだろう?東京のJKは怖い。

「さあ、出番」と声がかかって楽屋からステージまで偉い大人たちを引き連れてぞろぞろ歩いていく。西尾さんもいるな。
このDVDには「ripe」「サブリナ」の2曲のみ収録。
家入は初日オープニングアクトとしての出演。調べてみたらこの2曲しかやらなかったようだ。この当時の家入について書いてる人はあまりいないな。
衣装は黒いレザーパンツに白いタンクトップ、そしてこのヒラヒラしたシースルーシャツのようなもの。かっこいい。デビュー後の家入はしばらくこのイメージだった。エレカシ宮本みたいだ。
ShineのMVは高台に登って空に向かって歌い上げるシンプルなもの。わりと気に入ってる。
自分が初めて家入を見たのは2012年のRIJF.ひたちなか。当時最新シングルは「Shine」だった。Shineタオルが自分の持ってる唯一の家入グッズw
なんと今年は家入も出演するのにチケットを外し一般も買えなかった。なので行かない。他のことをする。