2018年1月20日土曜日

Anly 21st Birthday Live〜前夜祭〜@渋谷eggman 1月19日

Anlyさんが21歳の誕生日前日に渋谷eggmanでワンマンライブを行うというので見てきた。
数日前にSOLDOUTしたらしい。eggmanをSOLDOUTするのはなかなかできることじゃない。裏方さんたちはプロモーションをがんばった。

B170番台という微妙な整理番号だった。フロアがぎっしり満員。それほど見やすい場所を確保できなかった。
おじさんも若者も女性オーディエンスもそれぞれ多かった。沖縄県伊江島出身のAnlyがやっと売れ始めてる?

「初めてAnly見るよって人~?」で手が挙がったのはちらほらしかいなかった。自分は昨年の晩秋に山梨の都留まで学園祭を見に行って以来。チケットを買ってライブを見るのは初めてなのでほぼ「初めて見る人」だったといっていい。

この日は全曲アコギ1本によるループ(ペダル)ナイトという初の試み。
アコギをパーカッシヴに手でボディ部を叩いたり、ベースラインだったりリフだったり、カッティングだったりハーモニクスだったり、コーラスパートもハーモニーで入れたり、ペダルを踏み込みながら操作してループ。いろんなワザとパターンがあったな。

気に入らないテイクになってしまったりすると2度ほどやり直したりするのだが、この人は上手くいかないとみるやプランBの別アイデアを出してきたりもできて感心した。まだ20歳だというのにとてつもない才能だ。ギターも歌唱も圧倒された。
Anlyはリスペクトするエド・シーランの名前をよく出す。エド・シーランは2017年に日本でも大ブレイク。世界に与えた影響は偉大だ。(この日はレッチリのカバーもやっていた)

誕生日ライブということで、同郷沖縄出身で同じ歳だというラッパー(SNSで探したらしいw)も登場。Rude-αという人だそうだが、この人とのコラボ曲では沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」(?)なんかもAnlyさんは唄っていた。自分、この人の歌唱は民謡歌手になったとしても成功していたのでは?と思っていただけに沖縄民謡がとび出して驚いた。Anlyは意外にHIP HOPだった。フロアが沸いた。

それにAnlyさんはMCが上手で面白い。
「新曲は朝6時半に起きて明日聴いて!」(新曲「「Beautiful」はアニメ「七つの大罪」のエンディングテーマに選ばれた。

それに、ステージ上でペダル踏みつつ髪を縛ってポニーテールにしたりしてヘアスタイルを変化させるのも得意ワザ。それ、新しいw
あと、AnlyさんはNegiccoのnaoちゃんに似ていると個人的に思ってるw 顔の構造と声質が。

2018年1月19日金曜日

アガサ・クリスティー「青列車の秘密」(1928)

「青列車の秘密」(田村隆一訳 1982年版ハヤカワ・ミステリ文庫)の1990年第14刷も手に入れた。100円。
THE MYSTERY OF THE BLUE TRAIN by Agatha christie 1928
たぶん新潮文庫版では「ブルートレイン殺人事件」となってると思う。15歳ぐらいの時に読んだはずなのだが、面白かったという記憶がない。

今回、ハヤカワ版で読み返すことで、面白さがわかるかもしれないと期待してじっくり読み始めた。
読み返してみて、15歳の自分がまったく理解できなかったであろうことがわかった。内容を1ミリたりとも覚えていなかったw

アメリカの大富豪の令嬢と、借金だらけの貴族の夫、その恋人のダンサー、そして、セント・メアリ・ミード村で偏屈老婆の話し相手を10年続けていたら巨額の遺産を受け継いでしまった女。たぶんみんな30代中ごろ。
それぞれの事情が書き連ねられて、ロンドンからパリを経由しニースへ向かうブルートレインへ乗り合わせる。

大富豪の令嬢が首を絞められ顔面を殴打された状態で、コンパートメント内で死体となって発見される。
犯人は偶然乗り合わせた夫か?(巨額の遺産を相続することになっている)
侯爵を名乗るいかがわしい男か?偶然乗り合わせたエルキュール・ポアロが捜査に乗り出す。

有名な「オリエント急行の殺人」みたいなものだろうと予想してたのだが、あまりミステリーという感じはしない。前段が長い。

半分までは小説として、まあ、読める。面白くなってくれそうな予感はした。
だが、後半はポアロが何をやっているのか不明。苦心惨憺まったく当てずっぽうに方々を歩いてる感じで、ダラダラ続く。読んでいてしんどい。つながりも見えてこないし現在地がわからずイライラ…。

最後にポアロから聴かされる真相も、「あ、そう…」って感じ。
犯人は予想外だけど、細かいややこしい部分は後半になると忘れてるし、読書中に定期的に驚くような興奮するような要素がない。自分は読み終えての爽快感を感じなかった。不人気作なのも納得。
もうちょっとコンパクトにすらすら読めるようにしてくれたら…と思った。

この作品はクリスティ女史が「アクロイド殺し」を書いた翌年にカナリア諸島で描かれたもの。人気流行作家としての技量と自信が文体から垣間見えるのだが、作者の苦心も感じた。

日本人としてはロンドンとパリ、リヨン、ニースの距離感や、1920年代のフランス上流階級のこともよくイメージできない。読んでて困った。
よほどクリスティーを読み進めたという人が読むべき1冊。

2018年1月18日木曜日

長澤まさみ「磐田市が一番好きな街」

長澤まさみが表紙のTokyo Walker 2009 no.24 11/18>21/1号を見つけた。
たぶん実家のどこかに出た当時買ったものがあると思うのだが、100円だったので買って帰った。

「曲がれ!スプーン」期のまさみは第1次ロング期の22歳まさみ。このころは映画もドラマもすべて低迷していた時期。
ここ数年まさみは第2次ロング期だったのだが、2017年夏にまたショートになった。まさみはショートのときに何か転機となる仕事に出会う。ショートのまさみは至高。
この時期のまさみはぜんぜんナマ脚じゃなかったw 
この短いインタビュー記事がこのころのまさみをいろいろと思い出させてくれた。
「事前にたっぷり稽古ができるので舞台っていいなと思いました。自然と台詞のかけ合いのテンポなども生まれましたし。」 
「本広監督からは、とにかくつねに力が抜けた感じで演じてほしい…と言われてましたね」 
「仕事に入ると携帯も見ません。仕事中なのに友達と話すとか、そういうのが嫌で。その代わりに仕事がない日や仕事が終わったあとは完全に切り替えて友達と遊びます。」 
「静岡の実家にも帰ってますよ。自宅のイヌに会いたいので。それに地元の静岡県磐田市がやっぱり一番好きな街ですね。最近はららぽーともできて。そこが一番熱いスポットなんです(笑)」
まさみが舞台と言う仕事を重視するようになった最初の契機は「曲がれ!スプーン」。
ららぽーとが出来たとき、まさみもイベントに呼ばれて行ってたはず。ラジオでもららぽーとのことは話してた。
磐田の長澤家でイヌを飼うようになったのは、「隠し砦の三悪人」で馬を怖いと思ってしまった反省から。まさみは子供の頃からイヌを飼っていたわけではない。
まさみは東京で家族と離れて暮らしているため、犬の世話と散歩はもっぱら父。この犬が飼い始めて10年。まだ元気だろうか?あんまりインスタに登場しない。
  • オフの日は10時に起きる
  • 冬は朝シャンしない
  • オフの日の朝はぜったい食パン
  • オフの日は深夜1~2時くらいに寝る
  • 寝る前に20~30分ストレッチをしている
  • 横尾忠則さんやダリの絵が好き
  • 夏に母と金沢に行ったとき、金沢21世紀美術館で横尾忠則Tシャツを買った
  • 炭焼きさわやかのげんこつハンバーグは本当においしい
この1冊では以上のような注目発言もしていた。

最近のまさみは地元・磐田を話題にすることがあまりない。過去の発言から地元に帰ったときにどこへいくかについて話してる箇所を探し出したので以下に紹介。

2018年1月17日水曜日

江國香織「流しのしたの骨」(1996)

江國香織「流しのしたの骨」を読んだ。1999年新潮文庫版で。友人の本棚にあったので手に取った。
自分、江國香織原作映画はいくつか見たことあったけど、本を読むのは人生初めて。2017年末から2018年にかけて読んだ。

東京の宮坂家6人家族のたいした事件も何も起こらない日々を描いている。

主人公は高校を卒業してバイトも何もしていない三女こと子。
こと子の私主観で家族の説明と会話劇。こと子は初めてつき合った大学生彼氏といくつかデートをした末に円山町のホテルで「肉体関係」ぐらいしか事件といえるようなことが起こっていない。

短大を卒業し税理士事務所に勤める宮坂家唯一のワーキングウーマンが次女しま子。
ある日「大切な人」を家に連れてくるというので家族がそわそわしてると、やってきた人が同じ会社の女の子。
「彼女、妊娠してるの」「赤ちゃんは私が育てようと思うの」家族「……」やっと事件っぽいことが起こる。
だが、これも本の筋とは関係なかったw

末っ子の弟・律は中学3年生だが、美少女フィギュア職人っぽい。そのことで私立中学から停学をくらう。これは理不尽。家族も憤る。これもたいした事件じゃない。
母親はハムスターの話ばかり。

嫁に行っているおとなしい長女そよが実家に戻ってくる。どうやら離婚するらしい。この話題はず~っと続いてるので、この本のライトモチーフ。だがこれも理由などはまったくわからない。みんななんだかぼんやりしてる。

ヒロインはどのエピソードにもそれほど深入りしていない。淡々としている。よそ様にはわからない家族というものはこんなもの…と描いてる。

やや保守的な父親が一体何を仕事にしているのかまったく不明。最寄り駅までバスで出かける東京郊外庭付き一戸建てに4人の子供が同居してても特別裕福なわけでもないし生活が苦しくもない。
日常の細かい動作や、買ってくるもののブランドなどは細かく描写されているのに、肝心な点は一切がぼやかしてある。

この本はとても読みやすい。こんな家族いるのかな?ってもやもやするけど、刺激もストレスもとくにない。ある意味90年代のヘンテコなサザエさん一家物語。

77pにこと子が律に借金を申し込む場面。
CDプレイヤーのスイッチをおす。もやもやとささやくような、曖昧な女性ヴォーカルの声が流れる。きっとイギリスのバンドだ。
という箇所がある。ひょっとして時代的にマイ・ブラッディ・ヴァレンタインか?!そこ調べても誰も言及してない。
ちなみに律くんは69pでジェリーフィッシュを聴いている記述がある。

「流しのしたの骨」という言葉は最後のほうでやっと出てくるけど、なんでこれがタイトルなん?って思った。
ところどころ声に出して読んでみたくなるような新鮮な表現はたくさんあった。
ちなみに、自分がこの本を開いた理由は玉城ティナ。年末年始のために玉城が買った本のリストにこれがあったからw ヒロインと同じ年代の玉城には面白く読める本だったかもしれない。

2018年1月16日火曜日

浜辺美波12歳の好きな言葉

まさみと同じ東宝芸能の浜辺美波(17)は2017年に「君の膵臓をたべたい」の主演で話題を呼んだ。次世代10代女優の最前線に躍り出た。今大いに注目されている。

CM-NOW別冊「CM美少女U-19 100 SELLECTION 2012」というムック本を見ていたら浜辺美波12歳のプロフィールを発見した。この当時は中学1年生。身長が152㎝だった。

本人によってアンケート用紙に書かれた情報によれば、浜辺美波が好きな言葉はこれ
予想してない言葉だったw 

このムック本には他にも100人ぶんのCMタレントデータが掲載されているのだが、浜辺の「念のため」という言葉が誰よりもダントツで一番深いように感じた。うん、取りようによっては確かに深い…。
神様にひとつだけ願い事ができるとしたら?「世界中を幸せにしてください」

泣いた。

ちなみに自分にとっての石川県出身3大有名人は松井秀喜、中田ヤスタカ、浜辺美波である。

2018年1月15日月曜日

アガサ・クリスティー「メソポタミヤの殺人」(1936)

アガサ・クリスティー「メソポタミヤの殺人」を見つけた。高橋豊訳1976年版ハヤカワ・ミステリ文庫の2001年第44刷。100円でゲット。
MURDER IN MESOPOTAMIA by Agatha Christie 1936
実はこれ、自分が中2ぐらいのときに読んだ。「オリエント急行の殺人」に次ぐ人生2冊目の海外ミステリ。今回、買いなおした。
中学生のときは読んでみてそれほど面白さは感じなかった。今読めばさらに理解が進むかもしれない。

犯人と殺害方法はなんとなく覚えている。そんな状態での再トライ。だがやっぱり、内容はほとんど覚えていなかった。そこがクリスティー作品のいいところw

この作品はシリアにある英国テル・ヤリミア遺跡発掘調査隊宿舎で、考古学者の妻が殺害された事件。現場で最初から最後まで当事者として関わってしまった中年看護婦の手記という形式。この看護婦がわりと他人の表情とか発言とかに敏感で聡明。するどい観察眼を持った魅力的なヒロイン。

シリアの軍内部の不正事件を調査した後、バグダッドを見物しシリア経由でロンドンへ帰る途中のポアロに捜査を依頼が回る。この作品はポアロが、かの有名な「オリエント急行」に乗車する前に解決した事件。
発掘現場宿舎という、社会から隔絶された場所での連続殺人事件。しかも中東を舞台にしたエキゾチックな作品。だがそれほど有名になっていない1冊。

捜査に制約しかない現場において、ポアロは被害者の夫人と発掘調査隊の人々の人物像を分析し犯人を推理。殺害トリックもアリバイもすごくシンプルで単調すぎる…。長編にするほどのものでもない。

それに証拠がないにもかかわらず、ポアロから名指しされた犯人があっさり自供。それほど納得がいかない。
人物が入れ替わって成りすまして成功するって、それほど簡単なことじゃない気がする。ま、76点ぐらいの面白さ。

失踪事件を起こしてアーチボルド・クリスティーと離婚したアガサ・クリスティーは1930年に若き考古学者マックス・マローワンと結婚する。
夫に同伴し、中東の発掘現場で執筆活動をしていた時期に生まれた作品。巻末の解説を読んで知った。

だが、自分が驚いたのは、日本古代史に興味があれば誰でも知ってる「騎馬民族説」で有名な江上波夫・東大教授が、1957年の北メソポタミア・エルサラート発掘調査に参加してたついでに英国ニムロド発掘調査隊を訪問し、マローワン&クリスティー夫妻と団らん交流していたこと!

2018年1月14日日曜日

黒島結菜「オケ老人!」(2016)

黒島結菜の出演作に「オケ老人!」という映画があるので見てみる。なんと杏の初主演映画だという。そういえば自分はこの人の出演作を1本か2本ぐらいしか見たことがない。

この映画、自分はなかなか見ようと思えなかった。まず、老人たちを笑うような映画は見たくない。
そして、楽器の経験のない役者がクラシック音楽を演奏することはとても難しい。きっとあんまり細かいところまでは行き届いていない。
だが、そこは目をつぶって心温まるコメディー映画だと期待して見てみる。
新しい街、新しい職場、心機一転、学生時代にやっていたヴァイオリンをまた始めたい!というヒロインは地元オーケストラの演奏会を聴く。

ベルリオーズに興奮し感動する杏を真正面から撮影しているのだが、これが最初のカットから「え?」というぐらいにヘンな顔に映ってる。

杏はもともとちょっとユニークな顔なのだが、色が浅黒くヘアスタイルがまるで河童みたいで、毛糸のベストのようなものを着ている。たぶん明らかにちょっとおっちょこちょいでダサイ人のようだ。

だが、スタイルがものすごくよい。橋を渡り街を歩く姿はさすがモデル女優。

公民館的な場所でのヒロインとオケのファーストコンタクト。あれ?やってくるのがみんな老人たちばかりだぞ?なんかヘンだぞ?
交響楽団とフィルハーモニーという、クラシック音楽の世界ではありがちな団体を間違えて、老人たちの憩いの場的な同好会オケに入団してしまっていた。このへんのエピソードは面白い。だが、間違ってもあの人数の同好会がそんな立派な名前をつけるはずがない。

森下能幸演じるウォーホルみたいな老人がリアルに公民館にいそうw 石倉三郎もだけど、こういう美意識のまったくない人はオーケストラなんてぜったいにやらないと思う。あんな部屋着姿で練習にやってくることもぜったいないと思う。
ヒロインが利用団体の掲示を二度見して確かめるシーンはあまり笑えない。たぶん劇場でもスベっただろうと思う。

それに、あんな編成でやれるオーケストラレパートリーなんて1曲たりともない。1曲たりとも演奏できる体力もない。威風堂々をやるだと?練習もなくいきなり合奏。
で、やっぱりわかりやすいコントのような演奏。あんな広い講堂を借りてるのにろくに練習もせず漬物とか食べだす。こんなの音楽人はぜったいしない。
クラシックに少しでも詳しい人なら、こういうの、たぶん誰も見たくない。

心の声でツッコミまくる杏自身も何も弾けてない。これではちゃんとしたオケには入れない。ボウイングは粗が目立つのであまり映さないほうがいいのに。

次の展開が全部予想通りw あんまり演出とか練り込んだ感じがしない。だが、それだからこそわかりやすくて笑えるかもしれない。
ヒロインは高校の数学の先生だったのか!学校シーンでやっと黒島結菜登場。セーラー服の居眠り生徒。老指揮者(笹野高史)の孫であると自己紹介。いやあ、素朴で天真爛漫な笑顔が素晴らしい。
それに黒島は演技がとても見栄えする。明らかに他の誰より演技が上手。それはないわあって脚本で黒島が適切で良い演技をしている。

とつぜん団員が死んでしまうエピソードで笑いをとるとか、妹の結婚祝いに木彫りの男根とか、短いストロークの突発的笑いに感心しない。ロジックのようなものがない。見る気をなくす。
このヒロイン先生、音楽がやりたいなら高校で部活動の指導でもやればいいじゃんって思う。そのほうがマシな楽団員が集まる。

ガチでやってるアマオケのオーディションと練習が殺伐すぎ。あんなに練習厳しいなら公務員とか自営業とかしかやれないな。何も楽しくなさそう。若くて明るい女子団員がいたらもっと温かく見守るだろ普通。アマチュアのトレーナーがそんな厳しくするなよ。
一番大事な練習の日に遅刻とか怖くて見てらんない。

ひょっとして、この映画作った人たちも老人たち?そんなセンスに満ちている。スベリたおしてる。夢オチシーンとかいらない。本や漫画で読むか、せいぜい深夜ドラマなら笑えるかもしれない。
だが、黒島、笹野、杏、左の4人でのラブホテル前での盗撮エピソードは雑なコントとして笑えた。
杏が熱出して倒れて黒島と坂口が突然お見舞いにくるシーンも面白かった。テーブルの下をくぐらないと部屋に行けないのかよ。黒島「ひょひょひょ」

笹野さんが病室で目を閉じて「死んだ?」というシーンも唐突にミニコント。
どれも数十秒単位で見ると面白いけど120分の長編としてみるとそれほど印象に残らない。
やっぱり予想外と凡庸さ、ほんの少しの恋愛要素のバランスはいいかも。意外に笑えるところもあるし。

あの団員たちはドヴォルザーク1曲演奏しきる体力はないと思ってたら第2楽章だけ?よくイングリッシュホルン持ってたな。
雷でホールが停電。そんなの戦時中のベルリンやロンドンみたいだ。楽譜見えなくても演奏できるの普通だから。そんなにブラボーでもない。

ないわぁ…と思いながらみていたけど、こんなもんかと慣れたら途中から面白くなってきた。杏が映画の中でだんだん素敵に見えてきた。なんかガッキーっぽいヒロインだった。

年寄りたちに若者が事故的に紛れ込む困惑と騒動。そして静かな情熱が周囲を変えていく。
エリートオケと年寄りダメオケを対比させるのはロシア映画「オーケストラ!」を想わせる。

2018年1月13日土曜日

魔夜峰央「翔んで埼玉」

魔夜峰央「翔んで埼玉」は1982年から83年まで「花とゆめ」別冊に3回にわたって掲載された短編なのだが、2015年12月に宝島社から復刻され話題になった1冊。
この復刻版はわりと売れたらしくて中古で100円でみつけるのが難しくない。自分も100円で拾ってきて正月に読んだ。

魔夜峰央は新潟から上京したさいに、編集者にダマされ所沢に4年間住んだらしい。たぶん当時はまだ西武ライオンズは存在してない。
「この物語はフィクションで実在する人名団体名、地名とはまったく関係ありません」と断りつつ、埼玉を激しくディスる。

白鵬堂学院の自治会長・白鵬堂百美による埼玉への罵詈雑言が酷い。酷すぎて、これは当時世界から非難をあびていたアパルトヘイト南アフリカを風刺した作品か?と思った。人を住んでる場所でダサいナウいで批評してた80年代の東京人側をむしろ風刺した作品かもしれない。

だが、そんなことを考えても無駄なギャグ漫画。そのまま楽しむしかない。
自分、飯能や西武沿線の山々を歩いていていつも思うのだが、なぜ武蔵国を東京と埼玉に分けたんだろう。その一方で奥多摩はもともと相模国で韮山代官の治める土地だったのに。

「翔んで埼玉」は本の半分ほどで終わる。あとは「時の流れに」というSF短編と、「やおい君の日常(的でない)生活」というちょっとした日常ミステリーっぽい短編も収録。
これが「翔んで埼玉」よりも作品として甘いと感じた。きっと「翔んで埼玉」よりも古い作品だろうなと感じたのだが実際は1984年の作品だった。

2018年1月12日金曜日

欅坂46「世界には愛しかない」Type-C盤を手に入れた

欅坂46の2枚目シングル「世界には愛しかない」(2016年8月10日発売)Type-C盤を手に入れた。
欅坂の非通常盤は店によっては中古でも1200円とかいう値札がついていたりするけど、今回自分は400円の値札が付いた盤を発見。しかも2割引きセール中だったので320円でゲット。

この盤にはTrack3として人気曲「青空が違う」を収録。だが、自分は「真っ白なものは汚したくなる」Type-Aを手に入れたことで既に音源は持っている。

こいつを買う理由はDisc2の個人PVしかない。YOUTUBEにあがっているのは予告編のみなので、CD初回盤を買った人しか見れない。
上村莉菜はある朝目が覚めると、行動ひとつひとつに効果音がつくようになっていた…というシュールなショートムービー。
概して背が高い欅坂において上村はかなり背が低い。ある意味、日本の女の子としてリアルな体型。アイドルオタはモデル体型よりこういうタイプの子を選ぶ。上村は意外に人気があるようだ。
長沢菜々香は山形の両親にあてたビデオレター。東京の名所をなーこ自ら撮影して歩きつつ、東京での生活、オーディションのこと、親のことを話す。こんなん、見た両親は泣くと思うわ。自分だって泣くから。
それにしても長沢は朴訥としている。そこが人気の秘密。高3夏のラストチャンスでオーディションに受かってよかった。
平手友梨奈は個人のプロモーションとしてかなりクオリティが高いように思う。立木義浩氏がフォトイメージを担当。
ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」、ラフマニノフ交響曲第2番第3楽章Adagioをバックに平手さんの作文ナレーション。

昨年の夏以降、平手さんは不安定なパフォーマンスを連発して欅坂ファンだけでなく同業アイドルたちからも心配されている。

いったいどうすれば平手さんを救えるんだろうか?歌詞の世界に没頭してるだけという説もあるけど、休ませてあげれば以前のような天真爛漫な平手さんに戻るんだろうか?発煙筒男に殺されかかったことはPTSDになってはいないだろうか?とにかく心配。
平手さんは自分のことが好きでないのかもしれない。前髪で顔を見せないようにしてうつむきがち。自分をかわいいと思っていないのかもしれない。このPVでも「自分の好きなところは…無い。昔から自分の事がキライだった。」とか言ってる。早く闇のトンネルを抜けるといいが…。
長濱ねるは1stとまるで同じ企画。今度は英語動詞の不規則変化を覚える歌。人によっては役に立つ歌かもしれない。実際自分はこの歌を聴いて初めてRUNとRANは発音が違う!ということを知った。今までなんとなくあいまいに発音してたw ねるのおかげでひとつ利口になれた。

あと、齋藤冬優花のシュールなコントを挟んでのバーテン芸チャレンジは企画としては良いと思う。

2018年1月11日木曜日

城山三郎「黄金の日日」(1978)

城山三郎「黄金の日日」という本がそこにあったので手に取った。1978年新潮社単行本の同年第8刷。100円で購入。
オビを見てわかるように昭和53年度NHK大河ドラマの原作。安土桃山時代の堺の貿易商・呂宋助左衛門の日々を描いた作品。

「黄金の日日」という大河ドラマがあったことはクイズオタだった自分は知っていたのだが、原作が城山三郎(1927-2007)だったとは知らなかった。

オビの写真が、え、松本幸四郎?! そういえば「真田丸」でも呂宋助左衛門を演じてなかったか?
調べてみたら、一昨年の放送当時にこのことを知ってる人の間ではザワついたらしい。

堺という中世貿易港自由都市は日本の歴史上とても重要で、小学生でも名前を知ってるけど、自分は今の堺をぜんぜん知らなくてイメージできない。
堺は和泉国なので摂津や河内とは違う国らしい。廃藩置県後には堺県が存在してたってことは知っていた。
戦国の世も平和を保った自由都市なのに、それほど観光地にもなってない。たぶんそれほど中世の街並みが残ってないんだろうな。

堺商人たちから見た信長・秀吉とその時代が描かれいる。今井宗久・宗薫親子、千利休、天王寺屋宗及、山上宗二といった堺商人(茶人)たちと信長秀吉とのやりとりが描かれる。

信長はある日突然堺にやってきて「これからはオレたちに上納金を払えよな」ってまるでヤクザかNHK。酷いw
信長も秀吉も茶器コレクターで「名物狩り」をしていた。紹鴎や珠光の名物に大金をはたいて茶入れなんかを購入。ときに強引に献上させて。信長も秀吉も短気。
一方で助左衛門は茶器収集狂たちに冷ややか。

今井宗久の使用人だった助左衛門は高山右近、石田三成とも親交。小西隆佐・行長親子、松井有閑といった堺の代官たちのことも初めて知った。

助左衛門はその名の通りルソンとの貿易で活躍した人だったわけだが、ひょっとしてあんまり記録がない?
比叡山焼き討ち直後に突然ルソンに初めて漂流した件になっていて、しかもわずか2ページで「え?落丁?」って思ったw 展開が急すぎる。

助左衛門はルソン貿易で大金持ち。ルソンでその辺に転がってるタダ同然の壺を高値で売る…というくだりは「真田丸」でも松本幸四郎が説明してたな。
やがて堺に大豪邸を建てるのだが秀吉の不興を買う。山上と利休を殺した秀吉とは仲たがい。

だが、秀吉が死ぬまでルソンに逃れてカンボジアとの貿易をやって過ごすw これ、現代人も見習いたい賢い選択。嫌な奴からは離れて死ぬのを待てば良いw
だが、愛しいあの娘とはすれ違いの連続で生き別れ。

助左衛門という人はブレない信念を持っていたことはわかったのだが、貿易商として成功していく理由や過程に著者はあまり関心なかったのかなって思う。それに航海技術やらルソンの風土についての記述も少ない。ほとんどない。

歴史的事件を目撃して行動する助左衛門だが、それほど野性味あふれる男臭さや活き活きした活躍を伝えるような面白さには欠ける。歴史の要点のおさらいのようでもある。
淡々としすぎだが、あっさり薄味だからこそサクサクめくれる。

関ケ原から大坂の陣。助左衛門は高山右近とルソンで再会。信長の時代の堺は黄金の日日だったなあと回想する助左衛門。このへんは味わい深い。経済人から見た作品なので、荷動きを不自由にした秀吉家康は当然悪者。石田三成や小西行長は商人になっていれば才能をさらに発揮して死なずにすんだ。

日本とフィリピンにはこんな歴史があったのか!
自分の知らない側面から見た信長秀吉家康の時代の歴史ロマン。堺という街の物語。商人と権力者の物語。十分にオススメできる1冊。

助左衛門の仲間に石川五右衛門がいるのだが、この人がすばっしこいだけが取り柄のビビリでおっちょこちょい。せこい盗みをやっている。五右衛門ってこんな人だったの?
終盤でやっと盗賊一味率いて秀吉を殺そうとするも捕らえられて三条河原。

自分、高山右近という人をよく知らなかった。その点でもこの本を読んでよかった。
ちなみに、松本幸四郎は「豪姫」という映画で高山右近も演じたことがある。

2018年1月10日水曜日

OLYMPUS PEN-S で撮った写真2017(その2)

2017年5月から11月にかけてOLYMPUS PEN-Sで撮りきったフィルムを現像したので紹介。
ちなみに長濱ねるが長崎ロケ写真集で小道具として持っていたフィルムカメラはまさにこれと同じカメラ。たぶん坂道G御用カメラマン細居氏の私物。ねるが機械式フィルムカメラを操作できるとはとても思えない。

使用フィルムは業務用フジISO100の24枚撮り。現像はトイラボさん。
山形
蔵王
本庄
鴨川
旭市飯岡
屏風ヶ浦
外川駅
宇都宮
山中湖

2018年1月9日火曜日

長澤まさみデビュー18周年

2000年1月9日の長澤まさみ東宝シンデレラ戴冠からまる18年たった。つまりまさみデビュー18周年。
まさみ女王国市民にとっては特別な日なので、手に入れたもののこれまで記事にしてこなかった出版物を紹介していく。
まずアイドルグラビア誌の老舗のアップトゥボーイさんのリニューアル特大UTB2008年6月号。表紙の長澤まさみ20歳の横顔が美しい。

これは出た当時も話題になったしたくさん売れたっぽいので中古でとても数が多い。今でもよく見かける。店によっては700円ぐらいの値札がついてたりもするけど、自分は300円で買ったものと100円で買ったものを保持w
2008年当時に活躍していた若手女優&アイドル100名が明朝体タイポグラフィ付きグラビア1カットずつで勝負のアイドル名鑑。この時期のUTBは自社の写真集カタログみたいになっていた。ここで掲載されたタレントの多くがすでに結婚したり引退したり馬群に消えたりしている…。

まさみだけは巻頭6ページ4カットある。「隠し砦の三悪人」期の短いインタビューがある。
樋口監督は「長澤まさみがキャスティングできなければ監督を引き受けない」と言ったそうだ。できればシンゴジラにもまさみを入れてほしかった。
まさみ「私、デビューした頃から、絶対変わらないって決めてたんです。常にずっと、気を付けてた。変わらないようにしようって」
これはまさみが常に口癖のようにいう言葉。まさみの信条。まさみは30歳の今もほとんど変わってない。自分を飾らず天真爛漫。かつ向上心。素晴らしい唯一無二の女優。
つぎにTG Talented Girls U-22という、これも写真集出版大手から2007年8月に出たアイドルタレント名鑑的ムック本。
発売時の価格は1500円だが、これも中古で数が多く今でもよく見かける。相場は300円前後か?自分は150円で発見したものを購入。
まさみは5ページ4カットのみ。
「そのときは彼によろしく」期の短いインタビューもあるけど、グラビア中心で内容がほとんどない。ただ、まさみが紫の衣装って珍しい気がする。
最後にmemew DX -THE SUN- vol.16~21総集編part1という2005年2月に出たアイドルムック本。長澤まさみページがあるのを見つけたので購入して帰った。
200円だったのだがトレカが付いたままだった。堀北真希のトレカが入ってたけどまさみのはなかった。
この当時まさみは堀越高校2年生で17歳だった。だいぶ幼く見える。写真のみでまさみに関する情報やインタビューはまったくない。