2017年10月22日日曜日

土屋太鳳「青空エール」(2016)

こんな映画の存在をまったく知らなかった。またしても別冊マーガレット実写化映画「青空エール」を見る。
売れっ子映画女優・土屋太鳳主演作。監督はまたしても三木孝浩。札幌が舞台らしい。

部活動の最大勢力、吹奏楽部と野球部を高校青春部活動の華として描く。かなり暑苦しい熱血少女マンガ。恋愛要素はあまりない。

引っ込み思案なヒロイン、高校入学時に心機一転「トランペットやってみたい!」と、思い切って吹奏楽部の門をたたく。こいつが体育会系吹奏楽部。「ローマの祭り」なんかをやっている。「ハイ!」の返事がいちいちデカい。

部活顧問の音楽指導が上野樹里。自分、こういう指導者は嫌い。ダメな点だけを指摘。縦と音程を合わせろとか、ありきたりなことしか言ってないw
名門で入部希望者が多いにしても、せっかく興味を持って練習場所に来た女の子にゴム風船渡すとか、あんな態度はない。しょんぼりさせてどうする?教育者としてまず楽器の楽しさを教えてやれ。

上野樹里がレスピーギを指揮してる映像が新鮮!w あたりまえだが、複雑なリズムを感じられてない。

おい、部員たち。入部の動機が「野球部の応援でトランペット吹きたい!」でもいいじゃないか。マイナー吹奏楽曲の「あのフレーズが吹きたい!」なんて入部希望者がどこにいるんだよ。別に音大生じゃないのに。

「オレ、トランペットエリート」風吹かせた性格の悪そうなヤツとかw こんな吹奏楽部は嫌だ!の典型。史上もっともリアルに吹奏楽部の病理を描いてる青春映画。会社勤めでもないのに何を好んでこんなストレスを…。

小島藤子がちょいブスになっててショック。松井愛莉もさくら学院時代の可愛さはないわなあ…。松井と土屋の身長差がすごい。志田未来はまだ高校生なのかよ。

土屋太鳳が自分としてはそれほどかわいく感じないのだが、若手女優として人気なのはわかる気がする。なにげないシーンでも表情と存在感がビシッと適切。若いのにプロフェッショナルを感じる。
子供たちが見るぶんには良い映画。中高生時代部活をがんばった大人たちも懐かしくてたまらないかもしれない。ストーリーとしては面白いとこはないかもしれないけど。

吹奏楽部の人々にとっての甲子園は立正佼成会の普門館。ここ、カラヤンもコンサートをやった国内最大5000人規模のホールだった。調べてみたら、耐震強度不足で建て替えを見当するも杉並区の用途地域変更によって断念。2012年以降、普門館で吹奏楽の全国大会は行われていない。
PS. 自分、レスピーギ「ローマの祭り」のオーケストラスコアを持ってるw 数年前にBOで100円で見つけて確保しておいたやつ。久しぶりに見返した。クラシック音楽っていろいろ狂ってるって思う。

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